【アナハイム(米カリフォルニア州)12日(日本時間13日)=斎藤庸裕】エンゼルス大谷翔平投手(26)が、紅白戦に「3番DH」で出場し、中越えへ実戦で今季初アーチを放った 。3打数2安打2打点で、紅白戦2試合では7打数3安打と好調だ。13日(同14日)には投手として紅白戦に出場予定だが、実戦登板の前日に本塁打を放ったのはプロ初。単なる今季“1号”ではなく、二刀流の可能性を広げる1発だった。  

◆大谷の先発登板前日 日米を通じ、先発登板の前日に打席に入ったのは16年9月27日西武戦(西武プリンスドーム)の1打席だけ。3点を追う7回表、8番大野の代打で出場し、岸から左中間へ二塁打を放った。

試合前にはブルペンで28球を投げ、登板前日の準備を進めながら打者としても集中していた。この試合は日本ハムが優勝マジック1で迎えており、強行起用した栗山監督は「(優勝を)決めにいっている。本人にも出たい気持ちがある」。マジック1の状況で特例に踏み切ったことを強調した。

優勝は持ち越しとなり、翌28日の西武戦では被安打1、15奪三振でスコア1-0完封。リーグ優勝決定試合で10勝目を挙げ、日米でだれも達成できなかった「10勝&10本塁打&100安打」をマークした。