メジャーで初めて登板日翌日に打者でスタメン出場したエンゼルス大谷は、4打数無安打3三振で見せ場なく終わった。前日26日(日本時間27日)のアスレチックス戦で約2年ぶりのメジャーマウンドに上がったが1死も取れず、0/3回を3安打5失点でKO。通常は登板日の翌日は回復日に充て欠場してきたが、球数が30球と少なかったことで「3番DH」で起用された。

投打ともに精彩を欠き、二刀流の再出発はスタートでつまずいた。マドン監督は中6日の登板間隔を詰めることに「分からないが、可能性はある」と週1度、日曜日に先発する「サンデー翔平」のスケジュールを変更する可能性も示唆。一方で「いい方向に向かうためには我慢する必要がある」と慎重な姿勢もみせた。

キャロウェー投手コーチは、復活には精神的な難しさもあると指摘。「心配はしていない。彼が自信を持っていけるように、継続して取り組んでいく」と話した。28日(同29日)からは本拠地開幕マリナーズ戦。残り56試合と時間は限られるが、まだまだ挽回できる。気持ちを新たにホームグラウンドに立つ。(オークランド=斎藤庸裕)