ツインズ前田健太投手(32)が、5回5安打2失点で勝利投手の権利を得て交代したが、今季6勝目と日米通算150勝はならなかった。

投球を振り返り、「決めたいところで、なかなか決まらなかった。状態的にはあまり良くなかったけど、ソロ本塁打2本で、なんとか粘ったという感じです」と話した。球数86球で8奪三振。防御率は2・52となった。

立ち上がりの1回は、1死から2番グランダルに中前打を浴びたが、続く3番アブレイユを遊ゴロ併殺打に打ち取り、打者3人で終えた。

2回以降は右打者への外角スライダーを中心に毎回三振を奪った。だが、1点リードの4回に3番アブレイユにやや甘く入ったスライダーを捉えられ、同点ソロを浴びた。

1点勝ち越した5回裏には、5番エンカーナシオンに再びスライダーを捉えられ、左翼越えのソロ本塁打で同点。この回、2死一、三塁までピンチを広げたが、後続を打ち取った。

2本の本塁打はともに真ん中低めのスライダー。「曲がりもローケーション(コース)も悪かった」と失投を悔やんだ。

6回表に再びチームが勝ち越し、前田は勝利投手の権利を得て交代。7回に救援陣が2失点で逆転され、前田の今季6勝目、日米通算150勝は持ち越しとなった。

プレーオフへ向け、次回がレギュラーシーズン最後の登板となる見込み。「最後の登板、しっかりシーズンを終えることが大事だと思うので、チームが勝てるように投げたい」と気を引き締めた。