ア・リーグ東地区優勝を決めているレイズが26日(日本時間27日)、フィリーズに逆転勝ちを収め、今ポストシーズンでア・リーグの第1シードを獲得した。

「4番三塁」で出場した筒香嘉智外野手(28)は、1点を追う4回2死二塁の第2打席に三遊間を破る同点適時打。他の3打席は1敬遠を含む3四球と、全4打席で出塁した。

1発は出なくても、好感触は全打席に表れた。試合前にはオンライン会見で対応。「速い球に慣れてきたのも大きいですが、自分の間合い、スイングができた時にいい結果が出ています」。同点打は、フ軍の先発右腕ウィーラーの97マイル(約156キロ)の速球。コースに逆らわない基本形が、筒香らしい逆方向への打球を呼んだ。

リーグ最高勝率の第1シードとして、29日(同30日)からのワイルドカード・シリーズ(3試合制)で迎え撃つのは、宿敵ヤンキースかブルージェイズ。いずれも今季10試合ずつ対戦しているのは筒香にとってプラス材料で、3戦とも本拠地開催と地の利も味方する。「対戦した投手もいると思うので、多少は違うかなと思います」。この日のような渋い働きができていれば、ど派手なアーチで貢献する日も近い。