ツインズの前田健太投手が移籍1年目で大きな評価を得た。同球団専門ニュースサイト「ツインズ・デイリー」の記者23人が選ぶツインズの年間最優秀投手賞および年間最優秀選手賞に輝いた。

投手部門では、23人の記者が今季活躍した4選手を選んで1位から4位まで順位づけ。その結果、10投手の名前が挙がったが、前田はどの記者からも1位に推されて92ポイントを獲得し、2位のタイラー・ダフィー投手に36ポイントの大差をつけての選出となった。

全選手を対象とした部門では、前田が13人の記者からベストプレーヤーとの支持を得て99ポイントを獲得。95ポイントのネルソン・クルーズ指名打者に僅差でMVPに選出された。

同サイトは「ベストピッチャーの投票は非常に難しい時がある。今年に関して言えば、全員がケンタ・マエダに1位票を投じたので、とても簡単だった」と評価。全会一致も全く驚くべき結果ではないとし、「彼はツインズが必要とするすべてだった」と賛辞を惜しまなかった。また、年間MVPについても「接戦ではあったが評価は明確だ。彼はツインズ年間最優秀投手であっただけでなく、最優秀選手でもあった」と述べた。

前田は今季レギュラーシーズンで11試合に先発し、チーム最多タイの6勝(1敗)、防御率2・70の成績。66回2/3を投げて、死球と暴投はゼロ。わずか10四球という内容で、与四球率は1・35と両リーグの先発投手で4番目の好成績と安定していた。また、アストロズとのワイルドカードシリーズでは5回2安打無失点と好投を披露。チームは最終的に敗れ、前田に勝敗はつかなかったが、存在感を示していた。