ドジャースのクレイトン・カーショー投手(32)が、ポストシーズン(PS)通算207三振とし、PSのメジャー記録をマークした。5回2/3を5安打2失点で6奪三振。試合後、「素晴らしいチームの一員でいられて、ポストシーズンに多く出られている。非常に特別なこと」と語った。

第4戦の逆転サヨナラ勝ちで勢いをつけたレ軍打線に対し、スライダーを低めに集め、大きく縦に変化するカーブを交えてリズム良く投球。3点リードした3回に3安打を浴びて2失点し、4回には先頭打者への四球から無死一、三塁のピンチを背負ったが、後続を抑えて無失点に抑えた。

4回2死一、三塁の場面ではレ軍の三塁走者マーゴーが本盗を試みたが、セットポジションに入ろうとしたカーショーは落ち着いてプレートを外し、ホームへ送球。失点を防ぎ、これで流れを引き寄せた。

打線は1回、先頭の1番ベッツが左翼線への二塁打を放つと、2番シーガーの右前適時打で先制。2回に8番ピダーソンの中越えソロ本塁打、5回にはマンシーの右越えソロ本塁打で追加点を挙げ、力投していたカーショーを援護した。

4投手の継投で逃げ切り、32年ぶりのワールドシリーズ制覇へ王手をかけた。今シリーズ2戦2勝のカーショーは「いつでも登板できるように、できる限り(状態を)回復させて、準備をしたい」と第6戦以降の登板に意欲を見せた。