新型コロナウイルス感染拡大防止のため、中立地で開催されている今季のワールドシリーズ。観客数は制限されているものの、スタジアムに響くファンの生の歓声などがレイズとドジャースを力づけているようだ。

今季ワールドシリーズでは、フロリダ州タンパに本拠を置くレイズと、カリフォルニア州ロサンゼルスに本拠を置くドジャースが、中立地テキサス州のグローブライフフィールドで王者の称号を懸けて対戦。4万518席のスタジアムに、毎試合およそ1万1000人のファンが入り、声を上げ、歌を歌い、口笛を鳴らすなどして観戦を楽しんでいる。

レイズのケビン・キャッシュ監督は「まるで4万人の観客がいるみたいに聞こえるよ。そのうち3万5000人がドジャースのファンかもしれないが、それでも構わない。どんな形であれ、スタンドからの音や熱気がダグアウトを大いに盛り上げてくれる。ファンの前で試合ができて、本当に良い気分だ」と心地良さを語った。

ドジャースのトニー・ゴンソリン投手は、ナ・リーグ優勝決定シリーズに比べ、ワールドシリーズではドジャースファンの存在感が増しているとし、「全体的に歓声が少し大きくなった。とにかく楽しい雰囲気が生まれているよ」とコメント。レイズのオースティン・メドウズ外野手も「(ファンの)数が制限されていても、球場は大いに盛り上がっている。(開閉式の)屋根が閉じればなおさら音が響き渡るしね。今季は色々と大変で無観客の試合が続いたから、こういうのが嬉しいよ」と述べていた。(AP)