今オフのフリーエージェント(FA)市場では三塁手の目玉選手が少ないため、このポジションの補強を狙う球団はトレードで逸材の争奪戦に臨む可能性があるという。MLB公式サイトが3日に伝えている。

同サイトは、アンソニー・レンドン(現エンゼルス)、ジョシュ・ドナルドソン(現ツインズ)、マイク・ムスタカス(現レッズ)など大物三塁手がFA市場に名を連ねた昨オフに比べ、今オフは見栄えがしないとコメント。ジャスティン・ターナー選手がFAとなっているものの、同選手はドジャースと再契約するとの見方が強く、ほかにめぼしい三塁手はジェド・ジョーコ、エリック・ソガード、トッド・フレージャーくらいだと述べた。

このため、三塁手の補強を目指すブレーブス、ブルージェイズ、ナショナルズ、タイガースはトレード市場に目を向けるのではないかというのが、同サイトの見解だ。筆頭候補はノーラン・アレナド内野手(ロッキーズ)とクリス・ブライアント内野手(カブス)。アレナドは来季終了後に契約を破棄できる権利を有しており、ブライアントは年俸調停最終年となっている。

両者とも今季は目立った成績を残せておらず、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)で各球団の収益が落ちているとあって、同サイトは提示額は妥当なところに落ち着くのではないかと予想している。