レッドソックス傘下のマイナー指導者に就任し、米プロ球団初の黒人女性コーチとなったビアンカ・スミス氏(29)が7日、3月の始動を前に、今回のことが女性や有色人種の人々を含め、さまざまな人の励みになればうれしいと話した。

スミス氏は「今回のことがあるまで、自分を何かのロールモデルとして考えたことはなかった。正直、いまだにそう考えるのは不思議な感じがする。この仕事を引き受けた時は、そんなつもりはなかったので」とコメント。「それでも、この話がほかの女性や、有色人種の女性、有色人種の人、いえ、人種や性別にかかわらず、人々を元気づけることができればうれしいと思う」と話した。

大学時代にソフトボールをプレーしていたスミス氏は、これまでに複数の大学の野球部でコーチ業やフロント職などを務め、レンジャーズとレッズの球団編成本部でのインターン経験もある。

スミス氏は「黒人女性が、特に球界でコーチをしているのは見たことがなかったので、こんなチャンスが訪れるとは思いもしなかった」と述べ、しばらく考えてから引き受けたと明かし、「状況はすぐには変化しないと思うけど、監督になりたい。そのためにできる限りのことを学びたい」とさらなる意欲を示していた。(AP)