MLB機構のロブ・マンフレッド・コミッショナーが、全30球団に対し、春季キャンプ、公式戦へ向けて予定通りに準備するよう、通達したことが明らかになった。全国紙「USAトゥデー」のボブ・ナイチンゲール記者が11日(日本時間12日)、報じた。

米国では、昨年末以来、新型コロナウイルスの爆発的な感染拡大が続いており、これまでにオーナー陣はワクチンの供給が進む期間を考慮し、少なくとも1カ月の延期を提案。これに対し、年俸の全額支払いを望む選手会との間で、見解の相違が表面化していた。

マンフレッド氏の通達通りに進めば、春季キャンプは2月17日からフロリダ、アリゾナの両州で、公式戦は4月1日に全米各地で開幕する。

その一方で、「健康と安全に関するガイドライン」、両リーグでのDH制、ポストシーズンの拡大など、双方での交渉が必要とされる事案が残されており、依然として不透明な状況は変わっていない。