ブレーブスなどで23年間プレーし数々の偉業を遂げた歴代屈指の打者、ハンク・アーロン氏が22日、86歳で死去した。複数の米メディアが伝えた。

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大リーグ公式サイトは22日、アーロン氏の偉大な記録について13項目を挙げ特集した。

◆20度のシーズン20本塁打以上 シーズン20本塁打を20度マークしたのはアーロンだけ。30本塁打15度はアレックス・ロドリゲスと2人だけ。

◆3298試合 歴代3位の試合出場が示す体の頑丈さ。120試合出場を21度はピート・ローズと2人だけ。

◆20歳から40歳まで貢献 35歳以上のWAR(控え選手に比べ、どれだけ勝利を上積みしたかという貢献度を示す指標)が歴代7位。35~39歳シーズンのOPS(出塁率+長打率)・997は歴代1位。

◆多くの部門で歴代5傑 2297打点、6856塁打、1477長打は歴代1位。史上6人だけの3000安打&500本塁打を達成。

◆本塁打以外の安打 通算安打から本塁打の755本を引いても3016安打。殿堂入りのボッグス(3010安打)を上回る。

◆通算塁打は断トツ 2位ミュージアルと722の大差。ベーブ・ルースのシーズン記録(457)を15年続けても追いつかない。

◆三振は少ない 通算1383三振は歴代112位。通算1402四球より少ない。

◆殿堂入り投手に好成績 ドン・ドライスデールとは最多の249度対戦し、17本塁打、OPS・925。OPSはサンディ・コーファックス(130打席)に1・077、スティーブ・カールトン(81打席)に1・025。

◆最多の球宴選出 現役23シーズンのうち、1年目と最終年を除き選出。21シーズンで選出は歴代1位。

◆15年連続WAR6・0以上 勝利貢献度を示すWARは6・0以上の野手が2019年に13人だったが、アーロンは55~69年に15年連続でWAR6・0以上をマーク。

◆ポストシーズン 通算17試合に出場したポストシーズン(57年世界一)で、打率3割6分2厘、6本塁打、16打点、OPS1・116。通算70打席以上の選手で打率6位、OPS5位。

◆MVP1度 MVPは57年の1度。投票2位はなく、3位が6度あった。

◆兄弟アーチ 5歳下の弟トミーが62~71年に13本塁打。兄弟で合計768本塁打は最多。