ジャイアンツのザイディ編成本部長が21日、オンライン会見を行い、マイナー契約を結んだ山口俊投手(33)を当初は先発として調整させる方針を示した。「日本時代から調査を行ってきた。先発と中継ぎの両方で成績を残しており、特に19年は素晴らしい活躍だった」とし「先発ローテの厚みはこの時期、非常に重要。どうなるかは状況次第だが、日本やブルージェイズでの経験から、さまざまな役割ができると考えている」と話した。

なお、山口のようなスプリット契約(メジャー昇格で年俸発生)の場合、昇格が見込めなければ開幕前に自ら契約破棄してFAとなることができる条項が付帯していることが一般的だが、山口にもその権利があるという。

また、05年に巨人でプレーしたゲーブ・キャプラー監督(45)もオンライン取材に応じ、山口について「先発としての可能性に期待したい。今日初めて会ったので、知り合うのが楽しみ」と話した。

山口が目指す現時点でのジャイアンツの先発ローテは、球宴2度選出の通算128勝右腕クエト、昨季防御率3・62の右腕ガウスマン、16年最優秀防御率の右腕サンチェス(前アストロズ)、17年に16勝の左腕ウッド(前ドジャース)、右腕デスクラファニ(前レッズ)となっている。