右手の手根管症候群により、昨季はわずか5回を投げただけでシーズン終了となったナショナルズのスティーブン・ストラスバーグ投手が21日、手術の後遺症はなく、状態は良くなっていると述べた。

一昨季のワールドシリーズMVPのストラスバーグだが、昨季は2試合に登板したのみで残りは全休を余儀なくされた。昨季メジャーは新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)のため春季キャンプが中断され、夏に再開されるという不安定なスケジュールだった。ストラスバーグはそのたびに調整を繰り返し、腕に負荷がかかったと話した。

同投手は「しびれが親指から右手全体に広がっていった」と当時の状態を振り返った。だが、15分の手術であっという間に問題は解決したとし、「後遺症はまったくない。あるとしたら、ストレングスを高めたことで投球動作が向上したということだけだね」と話した。

11月1日から軽いキャッチボールを始めるなど、通常より早めに新シーズンの準備に入ったストラスバーグ。「耐久性という面でも、スタミナという面でも、過去数シーズンに比べ、はるかに前進したように感じている」と、今季開幕に向け手応えを口にしていた。(AP)