エンゼルス大谷翔平投手(26)が、今キャンプ初のライブBP(実戦想定の打撃練習)で手応えを口にした。野手組が合流して2日目の23日(日本時間24日)、アリゾナ州テンピのキャンプ地で新加入の右腕スレイガーズら4投手を相手に5打席、主に球筋の確認で打席に立った。

感触について「比較的ボール、ストライクの判断もしっかりできていたかなと。5、6本(打球が)前に飛びましたけど、5本くらいはいい当たりだった。いいボールに対するコンタクトもしっかりできていたと思います」と振り返った。

昨年は右前腕の故障で8月上旬から打者に専念。打撃でも苦しみ、打率1割9分、7本塁打、24打点の結果に終わった。

オフから左足の軸足に体重を乗せ、下半身主導でスイングすることを重点的に意識。「しっかり(体重が)乗っていないと、飛距離を出しにいくときに体のひねりや、上半身のローテーションで飛ばしたくなる傾向があるので、どうしても率につながらない。しっかり下で回れているときは、上がフリーな状態になるスペースも大きいので、その分、率が残る可能性も高いのかなと思います」と、ボールを捉える率を上げる意図があることを明かした。

MLBでは今季から、飛距離を抑える低反発のボールが使用されている。それでも大谷は今キャンプのフリー打撃で連日、柵越えを連発。「影響は感じないですね。もともとアリゾナはちょっと飛びやすいと言われているので。それを差し引いて感じないということは、どうですかね、もしかしたら飛ばないのかもしれないですけど、今のところ打っていて変な感じはしない」と話し、飛距離にさほど変化はないようだ。

この日はキャッチボールなどで投手練習も行い、投打で調整。メジャー4年目で二刀流の再復活に向け、順調に準備を進めている。