エンゼルス大谷翔平投手(26)が、「2番DH」で出場し、5回の第3打席でバックスクリーンを越える特大2ランを放った。フルカウントから2球ファウルで粘り、8球目の高め直球を完璧に捉えた。打った瞬間に本塁打と分かる特大弾。「スイングも良かったですし、見送っている感じも見え方も良かったので、もっともっと良くなると思いますけど、しっかり次に向けて上げていけたらと思います」と振り返った。

球団公式ツイッターによると、推定飛距離は468フィート(約142・6メートル)。打球速度は107マイル(約172キロ)で、高さ約32フィート(約10メートル)の中堅バックスクリーンの壁を越えた。メジャーの公式戦での最長飛距離は、18年4月6日に放った449フィート(約136・9メートル)。それを上回る特大弾となった。

打席を振り返り、「ある程度いい角度で上がっているということはいい軌道で捉えられているので、結果的にホームランになる確率が高いですし、そういう軌道で入っていけると、いいバッティングができる」と、納得のスイングだった。

1回の第1打席は四球で、3回の第2打席は1死二塁から二ゴロの結果だった。2打数1安打1本塁打2打点で、オープン戦初出場から2試合連続安打。今季の打撃について「上体がしっかり残っている段階で、打ちにいくかどうかを下半身で決めている感じなので、いい傾向かなと思います」と手応えを口にした。

5日(同6日)には、アスレチックス戦でオープン戦初登板に臨む。「基本的には真っすぐ(直球)が軸になると思う」と、2月27日のライブBP(実戦形式の投球練習)で最速100マイル(約161キロ)をマークした直球の精度を確認するつもりだ。再び投打で復帰を目指す21年シーズン。まずは打者で大きく弾みをつけた。【斎藤庸裕】