エンゼルス大谷翔平投手(26)が、「1番投手」で出場し、第1打席で中前打を放った。

18年のサイ・ヤング賞左腕スネルと対戦。2球目の95マイル(約153キロ)の高め直球を捉えた。スイングで勢い余ってヘルメットを落としながら、中前にはじき返した。

3回の第2打席は1死から四球で出塁。続く2番フレッチャーのライナーを中堅手が失策し、一気に三塁まで進んだ。その後、1死満塁のチャンスとなったが、4番レンドン、5番アップトンが凡退し、得点はならなかった。

5回の第3打席は5回1死からメランソンのカーブを捉え、左中間フェンス直撃のライナーで二塁打を放った。タイミングはセーフも、スライディングで勢い余ってベースから離れ、タッチアウトとなった。

この日は先発のマウンドに上がり、メジャーで初の“リアル二刀流”として臨んだ。1回表の打席に入る前の約5分前にブルペンでの投球練習を終え、ベンチに戻り、打者の準備をしてトップバッターとして登場した。

日本ハム時代は16年7月3日ソフトバンク戦で「1番投手」として出場。1回の第1打席に初球を右中間席へたたき込み、プロ野球史上初となる投手の先頭打者アーチを決めた。メジャーでのリアル二刀流の初打席で本塁打はならなかったが、2打数2安打1四球で打率をさらに上げ、6割3分6厘とした。