レンジャーズ有原航平投手(28)が、今季2試合目の先発で初黒星を喫した。4回5安打3失点(自責2)1四球1奪三振と踏ん張ったものの、打線の援護もなく、73球で交代した。

本拠地アーリントンでの初登板は、少しばかり消化不良のまま終わった。「すごく投げやすいですし、いい球場という印象です。負けてしまって悔しいですが、次は勝てるようにしたいです」。

初回はわずか11球で3者凡退と、好スタートを切った。3番マチャドに対しては、最速95マイル(約153キロ)を計測するなど、速球の力強さが際立った。

ところが、2回に四球、二塁打で1失点。1死二塁からは、中飛に打ち取った際、送球を焦った中堅手が球をジャッグル(失策)。タッチアップしていた二塁走者が一気に生還し、2点目を失った。3回には2本の二塁打で1失点。

その一方で、4回無死一、二塁のピンチでは、注文通り連続内野ゴロに仕留め、無失点で切り抜けた。「この試合で唯一良かった点。狙ったところに投げてゲッツーが取れたのは良かったです」。首脳陣の配慮もあり、余力を残しながらも、0-3とリードされた状況でマウンドを譲った。

この日は、相手のパドレス先発マスグローブが同球団初のノーヒットノーランを達成。「本当にすばらしかった。制球がすごく良くて、僕もそういう投球をしたいですし、チームが負けて悔しい。次はチームに貢献できるようにしたいです」。

初黒星を喫したとはいえ、過去2戦の登板で有原の高い資質は、地元ファンや同僚にも認識された。トレビーノ捕手は「多くのポテンシャルを持っているし、彼の将来にワクワクしているよ」と高く評価した。まだデビュー2戦目。球数制限が拡大し、イニング数が伸びれば、初白星を手にする日も近い。