MLBは14日、提携関係にある米独立アトランティック・リーグで実験的に新ルールを導入すると発表した。1つはマウンドの位置をホームから1フィート(約30センチ)遠くに離し、61フィート6インチ(約18・8メートル)の間隔に変更。野球のマウンドは1893年から現在の60フィート6インチだったが、間隔変更により打者に球を見極める時間を長く与え「空振りを減らし、バットに当てる機会が増えると見込んでいる」としている。後半戦が始まる8月3日から実施するという。

もう1つは「ダブルフック」と呼ばれるルールの導入で、先発投手が降板すると同時にDHを解除するというもの。これは先発投手をより長く投げさせると同時に、試合終盤で多様な作戦を駆使させ試合に動きを出すことが目的で、同リーグが開幕する5月27日から導入する。

同リーグは19年からロボット審判などの新ルールをいち早く実験的に導入しており、ここで試されたルールのいくつかは今季、マイナーリーグでも試されるなど、MLBは段階的に新ルール導入を進めている。