レイズ筒香嘉智外野手(29)が決勝タイムリーを放った。2-2の7回1死一塁。カウント1-1からヤンキースの剛腕コールが外角低めへ落とした89マイル(約143キロ)チェンジアップをすくい上げ、右中間を破った。勝負のメジャー2年目。昨季までの印象的な一打を振り返ります(日付はすべて米国時間)。

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◆開幕デビュー弾 2020年7月24日ブルージェイズ戦。開幕戦に「3番三塁」でスタメン出場し、第3打席に前年ナ・リーグ最優秀防御率の左腕・柳賢振から左中間へ完璧な2ラン。メジャーデビュー戦で豪快なアーチを放った。同デビュー戦で本塁打を放った日本人は5人目の快挙。

◆3打点 同8月16日ブルージェイズ戦。2点を追う4回の第2打席に1度は逆転の3ラン。1試合3打点はメジャー自己最多。

◆1000安打 同9月13日レッドソックス戦。6回の第3打席に救援右腕バルデスの外角チェンジアップを捉え、左翼越えの二塁打。日米通算1000安打を達成した。

◆1年目は8発 同9月19日オリオールズ戦。1点を追う3回に8号同点ソロ。1年目の成績は打率1割9分7厘、8本塁打、24打点。

◆PS 同10月14日アストロズ戦。リーグ優勝決定シリーズ第4戦で「8番DH」で先発出場し、第3打席に今ポストシーズン(PS)11打席目でPS初安打となる投手強襲安打。第6戦でも代打で安打。チームは第7戦で勝ち、08年以来12年ぶりのワールドシリーズ出場を決めた。

◆今季初マルチ 2021年4月9日ヤンキース戦。本拠地開幕戦に「1番DH」でフル出場し、4打数2安打の今季初マルチ安打、3回出塁して2得点。5打席で計32球を投げさせるなど持ち味を発揮した。試合前には、昨季の地区Vとリーグ制覇のペナント除幕セレモニーが行われた。