エンゼルス大谷翔平投手(26)が、苦しみながらも4回を1安打無失点に抑えた。毎回の7三振を奪ったが、毎回の6四球と1死球と制球が乱れ、球数80球で4回で交代した。

1回、先頭のカイナーファレファは遊ゴロに仕留めたが、2番から3者連続四球で1死満塁のピンチを招いた。それでも落ち着いて投球し、5番ソラック、6番カルフーンを連続三振。ピンチを切り抜けた大谷にファンは大きな拍手を送り、球場が一気に沸いた。

2回も1死から四球で出塁を許し、その後、一塁走者が二盗を試みたが、捕手スズキの素早い送球でタッチアウト。続く9番ホルトに初安打を浴びて2死一塁。1番カイナーファレファは三振に打ち取った。

3回は2死から四球を与えたが、12球でリズム良く投球。4回も2死から連続四死球で一、二塁のピンチを背負ったが、再びカイナーファレファを空振り三振に打ち取り、無失点で切り抜けた。

4日のホワイトソックス戦で再発した右手中指のマメの影響で、先発ローテーションから一時的に外れ、中15日での登板。この日は75球前後をメドにされ、4回までで80球に到達し、交代となった。

2点リードしながら、勝利投手の権利を得ることはできなかったが、直球の最速は97・7マイル(約157キロ)をマーク。約3年ぶりの初勝利を目指す次回登板へ向け、弾みをつけた。