レッドソックス沢村拓一投手(33)が、今季9試合目の救援登板で、1回1/3を1安打無失点3奪三振と好投し、メジャー初勝利を挙げた。「チームが連敗してましたし、チームが勝てて良かったです」と淡々と振り返った。

3-2と1点をリードした4回2死一、二塁とピンチの場面で、2番手として救援。1番ハニガーを時速147キロのスプリットで空振り三振に仕留め、失点を防いだ。

続く5回も続投。空振り三振、一塁失策、空振り三振の後、左翼越えの安打を浴びたものの、一塁走者が三塁でアウトになり、無失点で切り抜けた。

開幕直後は、滑るメジャー球や硬いマウンドに戸惑いを見せていたが、徐々に適応。この日も空振りで3三振を奪うなど、安定感も増し、防御率は1・80となった。「手応えというところまでは感じていない」と話す一方、「打者と勝負する。その一点だけです」と攻撃的な投球で好結果につなげてきた。コーラ監督は「速球のスピンも良くなってきたし、少しずつ自信を付けてきた。今日の試合でも大きな部分だったし、驚くべき仕事ぶりだった」と絶賛した。

初勝利の試合後は、コーラ監督のサイン入りスタメン表を手にしたほか、カートに乗せられ、炭酸飲料シャワーで祝福された。「うれしいですけど、(深夜の)12時までは浸って、12時を越えたら明日なので」と笑みを浮かべていた。

▼沢村が大リーグで初勝利。大リーグで勝利をマークした日本人投手は通算40人目。