エンゼルス大谷翔平投手(26)が26日(日本時間27日)、敵地でのレンジャーズ戦に「2番投手」として先発。5回75球4失点で、18年5月20日のレイズ戦以来、自身1072日ぶりの勝利となる今季初勝利を挙げた。前日までに本塁打王だった選手の先発登板は1921年のベーブ・ルース以来、100年ぶり。「野球の神様」の偉大な記録と比較され続ける大谷のパフォーマンスは、今季もさまざまな表現で形容されてきた。対戦相手はもちろん、チームメートやテレビのコメンテーターからも賛辞の言葉が並べられている。

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◆ユニコーン 12日のロイヤルズ戦前、同僚のウォルシュが「彼はユニコーンだ」と、大谷を実在しない生き物に例えた。超人的なパフォーマンスをするアスリートについて、めったにいない選手と強調したい場合の表現として使われる。

◆ナスティー 20日のレンジャーズ戦で4回1安打無失点。えげつないスプリットを駆使し毎回三振を奪った内容に、敵将が「Nasty」と脱帽した。スラング(俗語)としてよく使われる言葉で、野球では投手の球種の質などに対して「えぐい」「すげぇ」といった意味で精度の高さを表現することが多い。手がつけられないほどの威力や、変化や見極めの難しい球で、例えばヤンキースの抑え左腕チャプマンの90マイル(約145キロ)を超えるスプリッターと、100マイル(約161キロ)を超える速球などが称される。

◆ボー・ジャクソン 通算132勝の元投手でエンゼルスのテレビ実況解説者グビクザ氏が大谷に匹敵する選手として形容。MLB外野手兼NFLランニングバックの“二刀流”として活躍し、両プロスポーツリーグでオールスター戦に出場した唯一の選手。MLBではロイヤルズなど8年で141本塁打、415打点をマークした。