エンゼルス大谷翔平投手(26)が、登板前日のリスクにさらされた。2日(日本時間3日)のマリナーズ戦に「2番DH」で出場し、1回の第1打席で右肘に死球を受けた。左腕シェフィールドの内角高めに抜けた93・4マイル(約150キロ)の直球が肘当てに直撃。防具に当たったとはいえ、衝撃に思わず声を上げた。試合後、マドン監督は「Funny bone(ファニー・ボーン)のようなもの」と説明。肘の先端に物が当たり、しびれを伴うような痛みの症状だという。

今季、死球は既にシーズン自己最多の3つ目。そのうち2つはエルボーガードに当たった。外角球へ踏み込ませないため、内角高めの速球で厳しく攻められている証拠だ。強打者の宿命だが、登板前日の出場は死球を受けるリスクと隣り合わせでもある。予定されていた3日(同4日)のレイズ戦先発について、同監督は「痛みも全くなく大丈夫なのか。もし痛みがあるなら、調整しなければいけない。プランBはある」と、翌日の状態を踏まえた上で先発変更も視野に入れていることを明かした。

一方で、常に全力の大谷らしさも発揮した。死球を受けてしばらく痛みに顔をゆがめたが、出塁後はすかさず二盗に成功。さらに2死二塁から4番レンドンの打席で三盗を決め、日米通じて自身初の1試合2盗塁をやってのけた。「二盗、三盗でリベンジしたのを見ただろう」とマドン監督もニンマリ。今季6盗塁はメジャー全体で5位タイでにつけ、トップレベルの盗塁技術を改めて証明した。

この日は3打数無安打で今季初の2試合連続ノーヒットに終わった。「(痛みが)影響していたようには見えなかった。試合が進むにつれて良くなってきたとも言っていた」と同監督。投打で同時出場するリアル二刀流での起用も含め、先発予定の当日に判断を下す。【斎藤庸裕】

◆Funny bone(ファニー・ボーン) 神経がしびれる症状。言葉の遊びで、英文の説明によれば「humerus(上腕骨)」と「humorous(おかしな)」が似た発音ということから派生し、同意語の「funny」が使われているという。また、単純に肘が物に当たった時に「おかしな」感覚になるからという理由など諸説あるようだ。