【アナハイム(米カリフォルニア州)4日(日本時間5日)=斎藤庸裕】エンゼルス大谷翔平投手(26)が、今季3度目のリアル二刀流で2勝目を目指す。

2日(同3日)のマリナーズ戦で右肘に死球を受けた影響で、先延ばしとなっていた先発登板が5日(同6日)のレイズ戦に決定。前日に立ち投げを合わせてブルペンで19球、投球練習を行った。その後、「2番DH」で出場した試合では3打数無安打。チームは3連敗で借金2となり、大谷に連敗ストップの期待がかかる。

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大谷で流れを変える。試合前に日米メディアに向けて行われるマドン監督のオンライン会見。この日の話題のトップは大谷の登板日だった。同監督は「彼は明日、投げる」と5日(同6日)のレイズ戦に先発することを明言。球数制限についても「ない。非常にいい状態のようだ。昨日も感覚は良かった。彼は明日投げることを強く希望していた」と話した。大谷、首脳陣ともに今季4度目の登板へゴーサインが出た。

2日(同3日)のマリナーズ戦で右肘に受けた死球の影響で、予定されていた3日の先発を回避。連日の壁当てとキャッチボールで状態を確認し、この日のレイズ戦前にはブルペンに入った。立ち投げと合わせて19球。カーブ、スライダーなど変化球も交えた投球は好感触で、マドン監督は「実際には昨日も状態は良かったが、非常にいい感覚だったようだ」。DHを解除して投打で起用する予定については「今のところ、イエスだ」と、今季3度目のリアル二刀流となることを示唆した。

死球のリスクと隣り合わせだが、再び登板前日の試合にも「2番DH」で出場した。3打数無安打で10号本塁打はお預けとなったが、第1打席と第3打席では左翼へ大飛球を放った。第4打席では変則左腕のボールを見極め、四球で出塁。2死一、二塁から、5番イグレシアスの適時打で二塁からホームへ生還した。4番レンドンら故障者に加え、投手陣が崩れてチームは3連敗。流れを変えるため、万全の状態でマウンドへ上がる。

大谷翔平3の0、四球&得点/詳細スコアはこちら―>