米CBSスポーツ電子版は6日、エンゼルスの40人枠を外れたアルバート・プホルス内野手(41)の去就について「プホルスと契約する可能性がある5チーム」と題した特集記事を掲載した。

40人枠を外れた選手はウエーバーにかけられるが、今年の年俸3000万ドル(約33億円)を支払ってまでプホルスを獲得しようとする球団が現れる可能性は極めて低く、ほぼ間違いなく自由契約になるとされている。自由契約になればメジャー最低保障年俸の57万5000ドル(約6330万円)でレジェンドを獲得することができ、残りの年俸をエンゼルスが負担することになる。

移籍先候補としてまず挙げられたのが、カージナルス時代の指揮官であるラルーサ監督が率いるホワイトソックス。プホルスは同監督の下で11年間プレーしており、同記事は「ラルーサとのつながりは無視できない」とした。しかし、DHはブレーク中のメルセデス、一塁はアブレイユで埋まっているため、出場できるポジションがないとも伝えている。

さらに古巣カージナルスも候補に挙げられたが、こちらもDHがない上に一塁はゴールドシュミットがいるため、1試合のみの引退試合を行う可能性に言及。他には一塁手ボットが負傷したレッズや、一塁手の不振が続いているインディアンスとヤンキースが候補として挙がった。

ただ、メジャー全体でも現役最年長であり、「近年は典型的な一塁手兼DHタイプの選手は避けられており、最後に活躍したシーズンから5年も経過した41歳の選手に関心は集まらないだろう」と分析し、現役引退が濃厚と結論づけた。一方で「このような終わり方はあまりにも不名誉」と惜しんでいる。

プホルスはメジャー通算3253安打(歴代13位)、667本塁打(歴代5位)、2112打点(歴代3位)。あと2安打でエディ・マレーと並んで主に一塁手として出場した選手では最多記録となる。

◆アルバート・プホルス 1980年1月16日、ドミニカ共和国生まれ。99年ドラフト13巡目(全体402位)でカージナルス入りし、01年に新人王。1年目から10年連続で打率3割、30本塁打、100打点。05、08、09年ナ・リーグMVP。03年首位打者、09年本塁打王、10年に打点と本塁打の2冠。球宴10度選出、一塁手で2度のゴールドグラブ賞。11年オフにエンゼルスと10年総額2億4000万ドル(約264億円)で契約。メジャー通算3253安打、667本塁打、2112打点。191センチ、106キロ。右投げ右打ち。