エンゼルスは6日(日本時間7日)、アルバート・プホルス内野手(41)をメジャー40人枠から外したことを発表した。数々の功績を残すレジェンドが、シーズン序盤でチームの戦力構想から外れた。野球殿堂入りが確実な名選手の歩みを振り返る。

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◆生い立ち 1980年1月16日、ドミニカ共和国生まれ。16歳で家族と米国移住。

◆入団 大学1年時の1999年ドラフト13巡目(全体402位)でカージナルス入り。契約金は6万ドル(約660万円)

◆イチロー同期 初昇格は2001年。開幕戦スタメンに抜てきされ、最終的には打率3割2分9厘、37本塁打、130打点で新人王を獲得。MVP得票は4位。同年のア・リーグ新人王とMVPはイチロー(マリナーズ)だった。

◆タイトル MVP3度(05、08、09年)、首位打者1度、本塁打王2度、打点王1度、シルバースラッガー賞6度、ゴールドグラブ賞2度。オールスター出場は10度。

◆カージナルスでは 在籍10年で1705試合出場、445本塁打、1329打点、OPSは10割3分7厘。9年連続で打率3割、30本塁打、100打点をマーク。2度のワールドシリーズ優勝(05、11年)

◆エンゼルスでは 2011年オフに10年2億5300万ドル(約278億円)、当時では歴代2位の大型契約でエンゼルス入り。在籍中の通算成績は1181試合で222本塁打、783打点、OPSは7割5分8厘。球宴出場は15年の1回だけだった。

◆殿堂確実 2112打点は歴代3位、667本塁打は同5位、5955塁打は同5位。3253安打は同14位。一方で403併殺は歴代1位。有資格1年目での殿堂入りが確実視される。

◆横顔 敬虔(けいけん)なクリスチャンで、慈善活動にも熱心。08年にはロベルト・クレメンテ賞を受賞。