「2番DH」で出場したエンゼルス大谷翔平投手(26)が、11日(同12日)に今季5度目の先発マウンドに上がる。

ここまで4試合に先発し、1勝0敗、防御率2・41。計18回2/3で30三振を奪う一方で、計21四死球を出している。

大谷のコメントとともに、今季の登板を振り返ります。

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◆4月4日(同5日)ホワイトソックス戦(〇7-4) 4回2/3 2安打7奪三振3失点(自責1)

「2番投手」で大リーグ移籍後初の「リアル二刀流」に挑み、第1打席で先制2号ソロを放った。投げては勝利投手目前の5回に暴投や捕逸で3失点。ベースカバーに入った本塁上で走者と交錯して転倒するアクシデントもあり、無念の降板になった。

「ほぼ完璧な内容ではあったので、打席に関しては言うことはないかな。(投手では)5回、少しのところなのかなと。ひとつ公式戦でこういう形でできたというのは良かったかなと思います」

◆4月20日(同21日)レンジャーズ戦(〇6-2) 4回1安打7奪三振無失点

2度目の先発は、右手中指のマメの影響で中15日。投手専念で7四死球。制球の自己評価は「0点」も、7三振中6三振をスプリットで奪った。敵将から「Nasty(ナスティ=えぐい、すげぇ)」と恐れられる精度の高さを誇った。

「スプリットしか良くないなという感覚だったので。そこは1つ良かったところ。全体的にはやっぱり、ストレスがたまってしまうようなリズムで投げていた」

◆4月26日(同27日)レンジャーズ戦(〇9-4) 5回3安打9奪三振4失点

「2番投手」で1回に3ランを許すなど4失点も、自ら2点適時二塁打を放つなど打線が逆転。2回以降は無失点に抑え、18年5月20日以来、1072日ぶりの白星を挙げた。本塁打でリーグ1位の選手が先発登板するのは、1921年のベーブ・ルース(ヤンキース)以来、100年ぶりとなった。

「白星がつくかつかないかでは全然違うかなとは思います。リハビリも長かったですけど、気持ちを切らすことなくやってこられた。良くなって悪くなって、良くなって悪くなって、ちょっとずつ上っていくような感覚」

◆5月5日(同6日)レイズ戦(●1-3) 5回0/3 1安打7奪三振無失点

リアル二刀流ではなく投手専念も6四球と制球乱れる。レイズ筒香とのメジャー初対戦は1打数無安打に抑えたが、4回にストレートの四球を出した。

「抑えたか、打たれるか、っていうのがベストではあると思うので。勝負できなくて申し訳なかったなと思います。(課題は)先を見据えすぎると良くないのかなというところもありますし、見据えなさすぎるのもよくはない。そういう気持ちのバランス」