「2番DH」で出場したエンゼルス大谷翔平投手(26)が、グリーン・モンスター越えの11号ソロを放った。

6回2死の第3打席、右腕ピベッタのナックルカーブを捉え、最後は右手1本になりながら、左翼スタンドへ運んだ。打った瞬間に球場のファンはどよめき、約11・3メートルの壁、同球場の名物でもあるグリーン・モンスターを越えた。

元祖二刀流のベーブ・ルースが活躍した聖地、フェンウェイ・パークで初本塁打。試合後、大谷は「伝統ある球場ですし、素晴らしい球場。ずっと見ていた球場なので、そこで打つことができたのは、それはそれでうれしいなと思いました」と振り返った。

4打数2安打と活躍したが、チームは逆転負けで3連敗を喫した。大谷の打率は2割6分4厘となった。

第1打席は1回1死、カウント2-2からの6球目、内角のナックルカーブを捉えて左方向へ運んだ。左翼線への打球は、グリーン・モンスターの下部に当たる二塁打。チャンスを作ったが、3番トラウト、4番レンドンが凡退し、得点には結びつかなかった。

第2打席は2点ビハインドの3回2死、カウント2-2から低めのナックルカーブを空振りし、三振に倒れた。

8回1死の第4打席は3番手の右腕オッタビノの低めスライダーに空振り三振を喫した。

▼大谷がレッドソックスの本拠地フェンウェイパークで本塁打。同球場で日本人選手の本塁打は、昨年8月12日の筒香(レイズ)以来5人目(14本目)。「グリーンモンスター」越えの1発を打ったのは、05年8月12日の井口(ホワイトソックス)08年5月3日、6月3日の岩村(レイズ)以来13年ぶりで、左打者では岩村に次いで2人目だ。ちなみに、松井秀喜は同球場で日本人最多の9本塁打を打っているが、右越え7本、中越え2本で「グリーンモンスター」越えの1発はなかった。