エンゼルス大谷翔平投手(26)は、敵にとって恐るべき打者-。時にはマウンドで「攻略会議」を開き、何とかアウトを取ろうとやっきになる。レッドソックスの救援右腕アダム・オッタビノ(35)が、そんな敵側の大谷攻略舞台裏を、15日のオンライン会見で明かした。

大谷がグリーンモンスター越えの11号本塁打を放った14日のレッドソックス-エンゼルス戦でのことだ。レッドソックスのオッタビノは、わずか1点リードの8回に3番手で登板し、1死無走者で大谷と対した。カウント2-2としたところで、バスケス捕手とボガーツ遊撃手がマウンドに集合。そのときのことをオッタビノは「ちょっとしたミーティングを開いていたんだ。次に何を投げるか、どんな選択肢があるか、(大谷に二塁打と本塁打を打たれた)試合の序盤中盤でどうだったかを話し合った」と言及。「アイデアを出し合い、いくつかのプランがあった。第1案がうまくいかなかった場合の第2案も考えた。ボギー(ボガーツ)に意見を聞いたら、スライダーを投げるべきだと言われた。それがうまくいった」と振り返った。

オッタビノは大谷を空振り三振に仕留め、振り向いてボガーツに合図を送っている。あれは何の合図だったのかと実況中継で話題になったが、そんな背景があったようだ。