レンジャーズ有原航平投手(28)が、27日(日本時間28日)にテキサス州ダラス市内で右肩の動脈瘤(りゅう)の修復手術を受けることになった。クリス・ヤングGMが22日(同23日)、本拠地でのアストロズ戦の試合前、オンライン会見で明かした。術後は、少なくとも12週間の投球禁止及び安静期間が見込まれており、その後、本格的なリハビリに移行するものとみられる。自らも現役時代に類似した手術経験のある同GMは、「今季中に投げられるかどうかは分からない」としたうえで、「残念だが、航平の健康が最重要。我々はすべてのサポートをしていく」と話した。

メジャー1年目の有原は、デビュー後4試合目までは2勝1敗、防御率2・21と好投を続けたが、その後の3試合は早期降板。8日の登板を最後に、9日には右手中指にできたタコが悪化し、負傷者リスト(IL)入りしていた。NPB時代にはなかったタコについて「力の入れ具合とかは変わった」と話すなど、メジャー球への対応に戸惑いをのぞかせていた。17日にはブルペンで投球練習を行ったものの、違和感を訴えたこともあり、精密検査の結果、手術が決まった。

◆動脈瘤 動脈の一部の壁が薄くなり、その血管がこぶのように膨らんで発病する。全身のどの血管にもできる可能性があり、一般的には無症状。ただ、圧が掛かると破裂して血液が漏れやすくなり、脳、心臓、大動脈にできた動脈瘤が破れると大出血を引き起こし、死に至る危険性が高くなる。できる原因としては動脈硬化や外傷性、炎症や遺伝性もある。