MLBが3日(日本時間同深夜)、今年のオールスターファン投票を開始し、エンゼルス大谷翔平投手(26)がア・リーグDHの候補リスト15人に入った。1次投票は24日まで、MLB公式サイトなどで行われる。

1次投票による両リーグ各ポジションの得票数上位3人(外野手は9人)が27日(日本時間同深夜)に発表され、2次投票はその選手たちを対象に4日間行われる。オールスターに先発出場する各ポジションの得票1位選手は7月1日(日本時間同2日午前10時)、スポーツ専門局ESPNの特別番組内で発表される。

大谷はメジャー1年目の18年、2年目の19年にもDH候補としてリスト入り。18年はベーブ・ルース以来の本格的二刀流の新人として注目を集め球宴出場が期待され、投票の途中経過までは上位に食い込んでいたが選ばれず。トミー・ジョン手術明けで打者に専念した19年もDHで候補リスト入りしたが選出されず。コロナ禍でオールスターが中止になった昨季を除き3シーズン連続でDHでのノミネートとなり、二刀流の活躍で注目度が高まる今季は、三度目の正直の選出が期待される。選ばれれば日本の打者ではイチロー(マリナーズ)松井秀喜(ヤンキース)福留孝介(カブス)の3外野手に続いて4人目となる。

今年のオールスターは7月13日(日本時間14日)、コロラド州デンバーのロッキーズの本拠地球場クアーズフィールドで開催される。当初はジョージア州アトランタのブレーブスの本拠地で開催する予定だったが、MLBが同州の選挙法の改正に抗議し、開催を取りやめ、急きょデンバーに変更。標高が高く球が飛ぶため、オールスター戦前日に行われる本塁打競争では派手な空中戦が繰り広げられると期待されている。

同DH部門では、打率3割2分、12本塁打、39打点と好調なJ・D・マルティネス(レッドソックス)、ヤンキースの主砲スタントン、3冠王の実績を持つカブレラ(タイガース)らもノミネートされた。