パドレスのダルビッシュ有投手(34)が、昨季まで所属した古巣カブス戦に初めて登板し、7回3安打2失点2四球8奪三振と好投したものの、打線の援護がなく、2敗目(6勝)を喫した。球数は100球。防御率は2・28となった。試合後は「全体的に球に力もありましたし、投球としては良かったと思います」と淡々と振り返った。

3回まで5奪三振のパーフェクト投球。1点を先行した直後の4回、1番ピダーソンにソロ本塁打を浴びた。7回には四球と安打で無死一、三塁のピンチを迎え、併殺の間に1点を勝ち越された。

結果的に黒星がついたとはいえ、今季13試合目の登板で8回目のクオリティースタート(6回以上、自責3以下)をクリア。時速150キロ前後の高速スプリットで3三振を奪うなど、また新たなパターンも披露した。「いい感覚をつかんだのでどんどん使っていこうと思っていたし、すごく良かったと思います」。

古巣相手の登板については「とにかく意識しないようにしました」と話した一方、シカゴでの思い出について「地獄も天国も味わった。みんなに支えてもらったので今も感謝しています」と胸の内を明かした。