7月に予定されている今季オールスターの開催地がジョージア州アトランタから変更されたことを受け、地元のNPO団体がこれを違法として訴えを起こしたが、結局棄却となったことが分かった。

大リーグ機構(MLB)は、3月にジョージア州で成立した選挙法改正について、有色人種の投票が制限される恐れがあると判断。リーグ全体として抗議するための措置として、オールスター戦とドラフト会議の開催地を同州アトランタから変更すると発表した。

これを受け、職業創出ネットワークをうたうNPO団体は、アトランタ都市部では1億ドル(約110億円)の商業的損失が出るとし、オールスターの呼び戻しを訴え、それがかなわない場合は補償的損害賠償金など計11億ドル(約1100億円)の支払いを求めた。だが、ニューヨークの連邦地方裁判所は、球宴開催地変更で損害を被ったという証拠が不十分として、これを退けた。(AP)