ツインズ前田健太投手(33)が日米通算2000奪三振を達成した。14日(日本時間15日)の敵地マリナーズ戦で、右内転筋痛での離脱から5月22日以来、23日ぶりに復帰先発。4回を3安打1失点の7奪三振と力投し野茂、石井一、黒田、松坂、ダルビッシュ、田中将に続く日本人メジャー7人目の記録を達成した。

故障明けで、マイナーでの調整登板から中4日でもあり、76球で交代。勝敗こそ付かなかったが復活を印象付ける内容だった。12アウト中、4連続を含む7三振。大台到達は、試合後に同学年のレッズ秋山から携帯電話へのメッセージで祝福され、初めて知ったという。「意識しなかった数字。実感はないです。秋山さんのおかげで知りました」と笑ったが、率直な感慨も口にした。「プロに入った時は三振を取るタイプではなかったですけど、生き残っていくためにいろんな工夫をしながら三振を取れる球が増えてきたので、1つ1つの積み重ねですね」。

プロ入り後、大先輩の佐々岡(現広島監督)からスライダーの握りを助言され、球速差の異なる横、斜め、縦の3種類を自在に操るようになった。渡米後は、スプリットチェンジに磨きをかけ、縦とシンカー気味の2種類を習得。昨季は奪三振率10・8を記録した。「(三振は)特別こだわっている数字ではないですが、取れるような投手でありたいと思います」。約3週間のブランクを経て、ツ軍のエース前田が、万全の状態でマウンドに戻って来た。【四竈衛】