メジャーのオールスターで二刀流が見られるかもしれない! エンゼルス大谷翔平投手(26)の球宴初出場が、異例の二刀流で実現する可能性がふくらんできた。

14日(日本時間15日)に発表されたファン投票第1回中間発表で、52万6608票を獲得しDH部門で断トツ。マドン監督は二刀流での出場を本人の意思に任せると明言。“球団の了解”という最大のハードルをクリアした。この日はアスレチックス戦でメジャー通算290安打目を刻んだ。

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大谷が二刀流でのオールスター出場に向け、最大のハードルを越えた。この日のファン投票第1回中間発表で2位のマルティネス(レッドソックス)に23万票以上の差をつけ、DH部門トップに。選出の可能性が高まる中で話題の中心に上がったのは「二刀流での出場はあるのか」「本塁打競争の出場は?」だった。

マドン監督は、まず二刀流出場について「彼の意思を尊重する」とし「ここまでの登板日程や投球回数などを考えても、問題はない。彼がやりたいと思えば、そうさせる」と全面的に後押しする考えを示した。出場投手は選手間投票などで決まるが、今季は他球団の選手からも「投打の大谷を見たい」という声が多く聞かれるほどの人気。球宴でア・リーグを指揮する予定のキャッシュ監督(レイズ)が、話題の二刀流を球宴の舞台で実現させる可能性は十分にある。

ホームランダービーについては、マドン監督は「エンドレスで打つ形式は好きではない」と手放しで賛成とはいかないものの「彼の意思に任せる」と、こちらも本人次第とした。米メディアでは「オオタニは本塁打競争に出るべき」と出場を望む論調が目立つ。故障などが懸念され、球団がストップをかける可能性もあったが二刀流、そして本塁打競争にゴーサインを出すことが確実になった。果たして大谷は、どんな意向を示すか-。目が離せない。

 

○…球宴の投手枠は各リーグ12人がベース。大谷の二刀流での出場は、これまで前例がないものの、基本的には投手枠にも入る必要があるとみられる。これ以外には、選出されても負傷等で欠場する選手がいる場合、代替選手として後日、選ばれる可能性もある。

スタメンを決定するファン投票は、1次投票が24日(日本時間25日午前6時)までオンラインなどで行われ、内野各ポジションと捕手の上位3人、外野手上位9人に絞られ、2次投票に進む。2次投票は28日(同29日午前1時)から7月1日(同2日午前3時)まで行われ、各ポジション1人と外野手3人のスタメンが同日に発表される。投手とリザーブ野手は、選手間投票と大リーグ機構の推薦により選出され、各球団1人以上が出場するよう編成される。各リーグ32人の全出場メンバーの発表は7月4日(同5日)。

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