エンゼルス大谷翔平投手(26)が18日(日本時間19日)、自身のインスタグラムで今季球宴のホームランダービーに出場することを公表した。日本人メジャー選手では初。

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心技体がそろった。スイングに影響はなかったとはいえ、1年目は右肘の故障中で、2年目は手術した右肘のリハビリ中。さらに左膝の痛みもあった。今季は故障箇所の不安も消え、万全の状態で臨める。

技術ではメジャー4年目で本塁打の平均飛距離が過去最高の418フィート(約127メートル)。19年は打球角度が下がり、本塁打数も1年目に比べて落ちた。しかし、今季は本塁打が出やすい打球角度にどれだけ打っているかを示す数値バレル率で14・5%とメジャートップ。さらに、その中に収まらないライナー性の打球でも本塁打となり、低反発球の影響を感じさせないパワーを発揮している。

本塁打競争では、休憩時間はあるものの、スイングを継続する持久力も必要となるが、二刀流でフル稼働の今年は、体力面やメンタル面でのタフさが際立つ。他の出場者と比べて、大谷が劣るとは到底思えない。

元々、球宴はジョージア州アトランタで行われる予定だったが、打球が飛びやすいコロラド州デンバーのクアーズ・フィールドに変更された。3年前、同地でのフリー打撃で、大谷は推定150メートル弾を連発している。好条件がそろったベストタイミング。勝算はある。【MLB担当=斎藤庸裕】

 

◇出場が予想されるライバルたち

◆ゲレロ 22本塁打、412フィート(約126メートル)

◆タティス 22本塁打、421フィート(約128メートル)

◆アロンソ 10本塁打、415フィート(約126メートル)

◆マクマーン 16本塁打、416フィート(約127メートル)

※飛距離は本塁打の平均値