エンゼルス大谷翔平投手(26)が、念願のホームランダービー出場を表明した日に、今季初の1試合2発を放った。タイガース戦に「2番DH」で出場し、第3打席で20号2ラン、第5打席で21号ソロを放った。日本人メジャー選手では初出場となる本塁打競争では「出るからには目指したい」と優勝を目標に掲げた。開催日は球宴前日の7月12日(同13日)。舞台はロッキーズの本拠地コロラド州デンバー。標高1600メートルの高地でボールが飛びやすいといわれるクアーズ・フィールドだ。

◆本塁打競争 オールスター戦前日に行われる人気イベント。出場8選手は球宴選出者の中から基本的に招待されるが、辞退者も多いため、過去には16年スタントン外野手(ヤンキース)ら未選出の優勝者も。前回19年から優勝賞金が100万ドル(約1億1000万円)に大幅アップとなり、競争は白熱した。準々決勝からの3ラウンド制はいずれも1対1で争い、勝った選手が次のラウンドに進む。15年以降は4分間で投球数は無制限。投球者はコーチや実父ら、好きな人を指名できる。また、440フィート(約134メートル)以上の特大弾を2本放てば30秒間のボーナスタイムが与えられた。19年はアロンソ内野手(メッツ)が優勝。現在、両リーグ本塁打1位タイのゲレロ内野手(ブルージェイズ)は1ラウンド40発、3ラウンド計91発のともに新記録をマークしたが、決勝は1本差で惜敗した。