エンゼルスが緊急事態で投手キャニングを左翼手で起用した。投手戦の展開で、タイブレークの延長戦に突入。1-1の同点の12回無死、4番手の右腕シーシェクの投じた3球目がファウルとなり、捕手スズキの頭部のプロテクターに直撃。その後、プレー可能かチェックを受け、ベンチに下がった。

この日のベンチ要員で捕手はスタッシのみで、既に10回の代打で起用。交代していたため使えない。すると急きょ、左翼で先発出場していたウォードが捕手に入った。

エンゼルスは守備で起用できる野手を使い果たしていたため、左翼の守備は、やむなく投手キャニングを起用した。

エンゼルスは12回に1点を勝ち越されたが、直後に同点に。さらに2死満塁のチャンスで、2番投手ワトソンの打順で、代打に投手バンディを起用。だが、空振り三振に倒れ、サヨナラのチャンスを逸した。

エンゼルスは大谷翔平投手(26)が「2番投手」で出場し、DHを解除して試合に臨んだ。大谷の交代後は、投手の打順で代打をやりくりする必要があった。