二刀流の活躍のみならず、丁寧な振る舞いや周囲への気遣いでも度々注目されるエンゼルス大谷翔平投手(27)が、オールスター戦中にまたその振る舞いで称賛を受けた。

先発登板した大谷が、1回2死で3番のノーラン・アレナド内野手(30=カージナルス)を打席に迎えた時だった。4万9000人のファンが詰めかけたスタンドから、大声援とスタンディングオベーションが巻き起こった。昨季までロッキーズ一筋8年間プレーし、コロラドのファンに愛されたアレナドの晴れ舞台での凱旋(がいせん)を、地元ファンが温かく迎えた感動の瞬間だった。アレナドはバッターボックスでヘルメットを取り、その歓声に応えた。

その時、大谷がマウンドを外しファンの拍手が終わるまで時間を取る様子を、米国の中継テレビ局FOXの解説者で殿堂入り投手のジョン・スモルツ氏(54)が見逃さなかった。「オオタニによる、一流の振る舞いだ」と中継で称賛。実況アナウンサーは「オオタニはいつもスマイルでセンセーショナルだ」とコメントした。