MLBが捕手からのサイン盗み対策として、一部のマイナーリーグでピッチコム社が開発し、マサチューセッツ大学ローウェル校がテストした電子機器を用いたサイン交換を試験導入することが分かった。

対象となるのはカリフォルニア州のロウAウエストに所属する8球団。捕手の手首に装着した12個のボタンがあるデバイスからサインを送信すると、捕手のヘルメットと投手の帽子の中に装着した受信機に届く仕組み。サインはあらかじめ入力された言語で、英語とスペイン語のほか、日本語や韓国語にも対応しているという。

サイン盗みはプロ野球の歴史が始まった19世紀から続く悩みの種で、近年では2017年のワールドシリーズを制覇したアストロズが通信機器を用いたサイン盗みをしていたことが発覚して大問題となった。(AP)