カブスは30日、トレード期限を迎え、16年MVPのクリス・ブライアント内野手(29)や球界屈指の人気を誇るハビエル・バエス内野手(28)ら主力を次々と放出し、チーム再建に向け本格的にかじを切った。

ブライアントはマイナー2選手との交換で西地区首位のジャイアンツに移籍。15年にデビューし新人王に選ばれ、翌年には39本塁打を放ってMVP受賞。今季93試合で打率2割6分7厘、18本塁打、51打点を記録し、自身4度目のオールスター選出を果たした。

18年の打点王バエスは、今季4勝2敗の先発右腕トレバー・ウィリアムズ(29)とともに東地区首位のメッツに移籍。18、19年に球宴に選出され、昨季ゴールドグラブ賞に輝いた。今季91試合で打率2割4分8厘、22本塁打、65打点。チームは見返りとして去年のドラフトで1巡目指名された傘下1Aのピート・クローアームストロング外野手(19)を得る。

チームはさらに、通算371セーブの抑え右腕クレイグ・キンブレル(33)もホワイトソックスに2選手との交換で放出。前日には主砲リゾをヤンキースに出しており、チーム解体を一気に進めた形となった。