エンゼルスは試合前、ホセ・イグレシアス内野手(31)の退団を発表した。 今季からエ軍に加入し、正遊撃手として活躍。パンチ力のある打撃だけでなく、バックトスや座りながらの送球などトリッキーな守備で沸かせてきた。 今季は出場114試合で打率2割5分9厘、8本塁打、41打点の成績だったが、8月30日のヤンキース3連戦は欠場。出番がなかった。 イグレシアスは大谷翔平投手(27)が本塁打を放った際にベンチから出て真っ先に祝福し、ハグや肩もみで迎えたり、2人の仲良しぶりが注目を浴びていた。

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二刀流の難しさを理解し、支えてくれていた同僚が退団した。イグレシアスは、大谷が本塁打を放てば真っ先に祝福し、本人以上に喜びを表現。ハグや肩もみなど、さまざまな形でお出迎え。仲の良さはファンからも注目されていた。

キューバ出身の陽気な男は開幕後の4月、「I LOVE SHOHEI」と“大谷愛”を示していた。人間性はもちろん、取り組み姿勢にも尊敬のまなざしだった。「準備、考え方、注目して見ている。ものすごい、驚くべきエナジーがある。彼をリラックスさせて、楽しませたい」。本塁打後のお決まりのお出迎えは、二刀流・大谷の負担を少しでも軽くさせたい思いがあったのかもしれない。

マドン監督によれば、若手選手の育成と本人の出場機会の確保で、退団の流れとなったという。大谷とは「何か、非常にいい感じでつながっている」と話していたイグレシアス。チームが変わっても、大谷愛は変わらないだろう。【MLB担当=斎藤庸裕】