カブスのパトリック・ウィズダム三塁手が26号2ランを放ち、クリス・ブライアント内野手の持つ球団新人本塁打記録に並んだ。MLB公式サイトが伝えている。

ブライアントは2013年にドラフト全体2位でカブスに入団すると、デビュー年の15年に26本塁打をマークし、23歳で新人王に輝いた。翌年にはキャリアハイの39本塁打を記録したほか、チームのワールドシリーズ制覇に貢献し、リーグMVPも受賞。今季は通算4回目のオールスター選出を果たし、7月末にジャイアンツに移籍した。

一方のウィズダムは、12年にドラフト全体52位でカージナルスに入団。18年にデビューし、19年はレンジャーズ、20年からはカブスでプレーしているが、32試合、9試合、2試合と出場試合数が少なく、4年目の今季もルーキー扱いとなっている。

そのウィズダムがフィリーズ戦の5回に、約136メートルの特大ホームランをマーク。30歳にして、カブスのスターだったブライアントが記録したルーキー球団最多本塁打数に並んだ。ウィズダムは「(記録まで)あと少しだったことは分かっていて、(先週末の)ジャイアンツ戦でKB(ブライアント)がいるところで記録を達成できたらいいなと思っていた。少し話したときに、『俺の記録を塗り替えられたら、心から祝うよ』と言われた」と述べた。

デービッド・ロス監督は、「彼のやってきたことを本当に誇りに思う。良い時も悪い時も冷静に対処してきた。KBのルーキー本塁打記録に並んだんだ。今季スタート時には注目もされていなかった選手にとっては素晴らしいことだ」とたたえた。