パドレスのダルビッシュ有投手(35)が、7回3安打無失点1四球9奪三振と好投したものの、勝敗はつかなかった。

初回から3回まではパーフェクト投球。4回無死一、二塁と、6回無死一、二塁のピンチには、いずれも2者連続三振でアウトを重ね、無失点で切り抜けた。結局、三塁を踏ませることなく、96球で救援陣にマウンドを託した。

ところが、8回裏に逆転され、ダルビッシュの9勝目は消えた。

ポストシーズン争いのライバルでもあるカージナルス相手でもあり、落とせない一戦だった。しかも、相手先発は今季16勝を挙げているエース右腕ウェインライト。

試合後は「すごく大事な直接対決だったので、長いイニングを投げるというよりも、チームが勝てる投球をしたいと思っていました」と淡々と振り返った。

ダルビッシュ自身は、ほぼ完璧な投球で責任を果たしたものの、チームは手痛い逆転負け。残り試合も、負けられない戦いは続く。

「(負けたのは)もちろんタフですが、今日のことは忘れて、明日勝てるようにおのおのが準備するしかないと思います。とにかく自分のルーティンをやって切り替えてやるだけ」と、強い決意をにじませた。