MLB公式サイトは同サイトの専門家たちの投票による現時点での今季のリーグMVP投票結果を発表。エンゼルスの大谷翔平選手は前回よりも得票率が下がったが、1位の座をキープしている。

投票は各人が有力候補3選手をランク付けする形で行われ、1位票に5ポイント、2位票に3ポイント、3位票に1ポイントがプラスされた。

投手と指名打者の二刀流で今季に臨んでいる大谷は、今回もア・リーグの候補者の中で最も支持を集めた。ただし、8月の投票では90%の1位票を得たのに対し、今回は78・9%という結果になった。

同サイトは、大谷が前半戦に打率2割7分9厘、出塁率3割6分4厘、長打率6割9分8厘を記録していたが、19日時点では打率2割2分3厘、出塁率3割5分3厘、長打率4割3分1厘とし、本塁打王争いでもライバルに抜かれたことを指摘。それでも「大谷には受賞の可能性がまだある」として、44本塁打に加え、23盗塁を記録し、少なくとも500打席を果たした選手のなかではOPS+(得点力の大きさ)が154とリーグ3位の成績であることに注目した(いずれも19日時点での数字)。

大谷は最低120回を投げた投手としては、19日時点でERA+(防御率に、リーグ平均防御率や球場の投打の有利不利を加味した数字。100が平均)が135でリーグ8位、奪三振率は28・9%で5位としており、同サイトは「彼のインパクトはどれだけ誇張しても足りないくらいだ。両リーグの歴史を通じ、ベーブ・ルースも含め、ほかの誰もやってのけたことのないことをしている」と大谷を高く評価した。