ブルワーズは25日、ホームでのメッツ戦を前に、同チームの実況アナウンサーを務めて50年の節目を迎えたボブ・ウェッカー氏(87)の偉業をたたえる式典を実施。家族や友人、ブルワーズの元選手や職員に加え、ミルウォーキー市長やウィスコンシン州知事など、何世代にもわたる関係者が出席した。

ブルワーズのオーナーとして、1971年にウェッカー氏を実況アナとして雇い入れ、のちにMLBコミッショナーも務めたバド・セリグ氏も出席。スピーチで「50年後にまたこうやって同じ場に立てるとは」と述べると、ウェッカー氏はすかさず「当時の給料はまだもらっていないような」と、茶々を入れた。

ミルウォーキー出身で、地元では「ミスター・ベースボール」と親しみを込めて呼ばれているウェッカー氏は、MLBの選手としてミルウォーキー・ブレーブス(当時)、カージナルス、フィリーズ、アトランタ・ブレーブスの4球団で捕手を務め、64年にはカージナルスでワールドシリーズ優勝も経験した。

自身のスピーチの番になるとウェッカー氏は、アナウンサーの仕事が大好きで、引退する予定はないとした上で、「もし時期が来たら、自身も球団も決まり悪くならないように身を引きたい」と語った。(AP)