エンゼルス大谷翔平投手(27)が7回112球、5安打1失点の力投を見せたが、ベーブ・ルース以来103年ぶりとなる「2ケタ勝利&2ケタ本塁打」の偉業達成はならなかった。

6回まで1点リードしていたが、7回に7番ケレニックにソロ本塁打を浴びた。同点のまま交代し、勝敗はつかなかった。打者では3打数1安打。5試合連続のノーアーチに終わり、本拠地でのシーズン最終戦を飾ることはできなかった。大谷の試合後の主な一問一答は以下の通り。

-今日のピッチングを振り返って

最後のホームラン以外は、(走者が)得点圏にいったりしてましたけど、よく粘れてたほうかなと思います。

-6年連続で負け越し。フラストレーションは

ありますね、やっぱり。もっともっと楽しい、ヒリヒリするような9月を過ごしたいですし、クラブハウスの中もそういう会話であふれるような9月になるのを願ってますし、来年以降、そうなるように頑張りたいなと思っています。

-MVP候補になっているが

まずはやっぱり最後まで健康で終わりたいなっていうのが一番かなと思うので。自分の評価は自分ではしないというふうに決めているので、評価してもらえるなら、それは光栄なことだと思ってます。

-2年後にFAとなる。それまでにチームはプレーオフにいけるか

どうなんでしょうね。(今季は)中盤まではいい戦いというか、主力が抜けてる中で我慢強く主力を待って、5割付近で頑張っていたほうだなと思っているので、なかなかそこから主力が帰ってこないとなって、モチベーションとかズルズルいったような印象なので、このままでは勝てないんじゃないかなと思います。

-エンゼルスに残りたいということか

もちろんファンの人も好きですし、球団自体の雰囲気も好きではあるので。ただ、それ以上に勝ちたいっていう気持ちの方が強いですし、プレーヤーとしてはその方が正しいんじゃないかなと思ってます。

-契約延長の話し合いなどはしているのか

現時点ではないですね。

-7回の攻撃が終わった時に悔しそうな表情がベンチに映ったが、あの時の気持ちは

やっぱり7回を0に抑えたかったっていうのもそうですし、今日は若干球数も多かったので、そこも抑えて、全体的に考えたら8回無失点もできる内容ではあったかなとは思うので、勝てなかったのもそうですし、ゲームとして最後追いつかれるというのも、自分の責任かなと思います。

-このままでは勝てないと言っていた。チームとしてどんなことが必要

まずは個人というか、自分がやれることというか、周りを左右することはとても難しいことですし、それはどちらかというと、自分というよりはフロントであったりとか、首脳陣であったりとか、そういうところの分野かなとは思うので、僕は僕で個人として、どういう風に貢献できるかっていうのを考えてやりたいと思ってます。

-本拠地のファンの前でもう1勝したかった

もちろんそうですね。いい形でホームを締めくくりたかったなっていうのはありますし、今年1年間、フラストレーションたまるような試合ばかりして申し訳ないなっていう気持ちも、あるので、来年以降、そうならないように頑張りたいなと思います。

-10月3日、敵地シアトルでのシーズン最終戦で登板する可能性がある。個人的には投げたいか

体と相談して、今日も結構投げてるので、どうなるのかなっていうのはまだ分からないかなと思います。

-球場で多くの子どもたちが応援していた。野球選手を目指す子どもたちに大切にしてほしいことは

素晴らしい選手がたくさんいるので、見てればいいプレーたくさん見られますし、僕に限らず、いい選手のプレーを見て、少しでもカッコいいなと思えれば、それは好きになる要素として大きく関わってくるんじゃないかなと思うので、僕もプロ野球選手とかメジャーリーガーとかを見てカッコいいと思って始めたので、そう思ってもらえるように頑張りたいなと思います。

-プロ志望届を出した時に究極を目指したいと話していた。目指す究極にはどれぐらい近づいているか

日本で残った成績もそうですけど、実際にやってる時よりも、また後から振り返ってみた時の印象とかも違うので、現時点で自分がどのぐらいにいるとかっていうのはなかなか分かんないですし、考えるっていうのもあんまりないですけど、そうなるように1日頑張りたいなと思ってますし、まだ残りちょっとあるので1試合1試合、個人としてもチームとしても大事だなとは思ってるので、ベストを尽くしたいなと思ってます。