2005年に入団して以来、ブルワーズ一筋でプレーしてきたライアン・ブラウン外野手(37)がメジャー14年のキャリアに幕を下ろした。26日に行われた試合の前に30分間の引退セレモニーが行われた。

ブラウンは05年のドラフトで全体5位指名でブルワーズ入りし、07年にメジャーデビュー。オールスターには6度選出され、11年にはナ・リーグMVPにも輝いた。352本塁打は球団歴代最多で、打点(1154)、長打数(809)、塁打数(3525)、二塁打数(408)はいずれも球団2位の成績。昨季終了後にフリーエージェントとなり、今季は1試合もプレーせず。今月14日に引退を表明していた。

ブラウンはセレモニー前の会見で「圧倒的な感謝の念と喜びを感じる一方で、本当に終わりが来たのだと心底悲しくなることもあった」と、ここ数週間は様々な感情が入り乱れていたとコメント。生涯を1つの球団で過ごしたことについては、非常にまれなチャンスだったとし「この上なくありがたく、幸運に感じている」と述べた。

2011年と13年には薬物規定違反が発覚し、13年には長期の出場停止処分を受けたこともある。ブラウンは「振り返ってみると、完璧なキャリアではなかった。戻ってやり直す機会があれば、きっとそうするだろう。だが、そのようなチャンスはないのだ」とも語った。(AP)