23日のナ・リーグ優勝決定シリーズで決勝3ランを放ち、ワールドシリーズ進出の立役者となったブレーブスのエディー・ロサリオ外野手(30)について、同選手を発掘したヘクター・オテロ氏が「生まれながらの打者」だと絶賛した。MLB公式サイトが伝えている。

プエルトリコ出身のロサリオが、ベテランスカウトのオテロ氏の目に留まったのは15歳の時だった。かつてツインズでフロリダ州と母国プエルトリコをカバーしていたオテロ氏の強い薦めで、同球団は2010年ドラフト4巡目でロサリオを指名。15年にデビューした同選手は、6年間で697試合に出場し計119本塁打、738安打を記録して期待に応え、15年から20年に5000球と対峙(たいじ)した291選手中、3位のスイング率57・8%を記録した。

今季はインディアンスを経て途中からブレーブスでプレーし、レギュラーシーズンこそスイング率は54・1%と落ちたものの、ポストシーズンに入ると実力を披露。21日の時点で記録的な計14安打を放ち、23日時点でポストシーズン10試合の打率を4割7分4厘とするなど勢いを見せ、ナ・リーグ優勝決定シリーズのMVPに選出された。

オテロ氏はスカウトした当時を振り返り「ロサリオは万能だった。球団に適した選手だとわれわれには分かった」とコメント。「重要なのは、彼が生まれながらの打者であったこと。命運を分けるような場面こそが、彼の望むシーン。重要な場面で打つ。それが彼がずっとしてきたことだ」と称賛。自身の担当地域で2010年に出てきた選手では「マニー・マチャドとロサリオが最高の打者だった」と語った。