エンゼルス大谷翔平投手(27)が23日(日本時間24日)、「オールMLBチーム」にDHと投手の二刀流で選出された。メジャー全体のベストナインに相当する「ファーストチーム」のDH部門に入ると、次点の選手で構成される「セカンドチーム」の先発投手部門にも選出。同表彰では前例のない2部門同時受賞で、今オフはMVPやコミッショナー特別表彰など主要な表彰と合わせ驚異の10タイトル獲得となった。

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受賞ラッシュの大谷が、また快挙を成し遂げた。ファン投票と選考委員により選ばれる「オールMLBチーム」のDH部門に「ファーストチーム」で選出。さらに先発投手としても「セカンドチーム」の1人に入った。2部門での受賞はメジャー史上初めて。18日(日本時間19日)に発表されたMVPに続き、勲章を手にした。

今季は打率2割5分7厘、46本塁打、100打点、26盗塁をマーク。本塁打、打点、得点、OPSいずれも候補者の中でトップの成績を残し、数字的にはDHのライバルを圧倒。50%の配分を占めるファン投票でも、全選手の中で最多票を獲得した。

先発投手としては、負担の大きい投打の二刀流であるため規定投球回には届いていないが、防御率3・18はリーグ15位に相当する。勝率も8割1分8厘とトップクラス。また大谷自身が「個人的には投手のスキルをはかる大事な部分」と重視する「WHIP」(1イニング当たりに許した走者数)でも、1・09と優れた数字を残した。選出されなかったライバルには成績的に上回っている投手もいるが、オールスター戦でア・リーグの先発に選ばれ、ファンの印象にも強く残った。日本人では、昨季のパドレス・ダルビッシュ(当時カブス)、ツインズ前田に続き3人目の同賞受賞となった。

今オフはリーグMVP、コミッショナー特別表彰、シルバースラッガー賞など獲得ラッシュで、主要表彰は「10冠」目。29日(同30日)にはエドガー・マルティネス賞(ア・リーグの最優秀指名打者)も控えている。